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【NGEO ピックアップ!#9】2010地球年鑑特別号&セコイヤの森と私たちの未来
こんにちは!

今日はナショナル ジオグラフィックの特別号と最新号の二冊から環境問題に関する興味深い記事を御紹介させていただきます。

世界的な経済破綻の影響を受け、世間は“節約”一色ですね。

失業率は相変わらず増加する一方で、もうすぐホリデーシーズンというのに人々は毎日食べていくのに精一杯、そんな暗いニュースばかりです。

そんな中、今回のナショナル ジオグラフィックの特別号は、この大不況は地球の声に耳を傾ける良い機会であることを教えてくれています。

経済成長が全てという世界観は年々加速し、消費と需要のバランスなど無視した貪欲なビジネスによって地球は確実にその鼓動を弱めていきました。
ですが、今回のこの大不況によって、人類は少し立ち止まって心に余裕を持ち、あらためて地球の声を聞こうとするチャンスを与えられたのです。

この特別号では、主に三つの分野にわけて、いろいろな角度から事実を検証しています。

2010地球年鑑- 地球の鼓動に耳を傾けるチャンスはここにあります。
NATIONAL GEOGRAPHIC Collector’s Edition 09 Earth Pulse 1870円(税込み1963円)

そして最新号の特集は世界一高い木であるセコイヤの森をどのように保護できるかについて検証しています。

その森が広がる米国西海岸3000キロを自然保護活動家が縦走し、林業と森林保護の未来を考えました。

彼が森で出会った男性たちのほとんどが、過去の伐採を「手当たりしだいに切った」「森をずたずたにした」「やり放題だった」といった言葉で表現しました。
その言葉の通り、旅の中で彼は、巨大な切り株や、伐採跡、無残に削られた山肌、土砂でせき止められ、魚が姿を消した川をうんざりするほど目にしました。
そしてそれはまさに、強欲と資源の浪費がつくり出した風景だと彼は言います。

やはりこの記事からも同じ結論に達します。

地球の資源を使い放題に使って豊かさを追求する時代は、もはや終わったのではないでしょうか。

つまり今世界が経済危機の泥沼にはまり、戦争や核兵器テロの脅威に直面しているこの暗い時代にこそ、自然保護について考えるべきなのです。

自然保護こそが人類にとって明るい未来のための最も有効な近道だと思わずにはいれません。皆さんはどう思われますか?
NATIONAL GEOGRAPHIC(US) 09MAY 880円(税 込み924円)
ケリー縫子  (2009/10/08)