クリスマスモチーフによく登場するコマドリのなぞ\お客様からの追加情報/ |
作品応募をくださったYS様が、コマドリについてお聞かせくださいました。
皆さまへシェアさせていただきますので、
ご興味おありの方はどうぞご一読になってみてください♪
「以前、クリスマスのコマドリのコラムがあったかと思いますが、コマドリは、キリスト教の社会ではイエスキリストの受難の象徴とされているので、クリスマスでよく使われているようです。
胸の赤い毛が、磔刑のイエス様の血を連想させるからだと思います。
同じ理由で、顔の赤いゴールドフィンチ(ゴシキヒワ)も受難の象徴となっていて、宗教画ではこちらの方が良く描かれている気がします。
聖母子像などで、ベイビージーザスが握っていたりする小鳥です。
クリスマスカードなどのデザインでは、コマドリの方が可愛かったので、コマドリのモチーフが普及したのかなと思ってます。
アメリカには、コマドリはいないようで、アメリカのカードやチャートなどでは、カーディナルという、頭に尖った毛が立っている真っ赤な鳥が描かれている事が多いようです。
メジャーリーグのカーディナルズの鳥です。
クリスマスのデザインで、雪の白とヒイラギの緑にコマドリの赤は、とっても良く合いますよね。
宗教画のゴールドフィンチも、良く見かけますので、ぜひ探してみて下さいませ。」
YS様、ありがとうございました!
お客様のレビューより、クリスマスモチーフによく登場するコマドリのなぞ
YM様のこちらの作品画像のコメント
「愛らしいコマドリ。インスタ動画で見て即買い。
クリスマスのモチーフとして、必ずと言っていいほど登場しますが、こんなかわいい鳥がヨーロッパでは冬につきものなのか。いや雀もかわいいですけどね。」
を受けて、
気になって調べてみました。
Wikipediaによると、日本で見られるコマドリは、夏季に繁殖のため九州以北に飛来する夏鳥で、冬季になると中華人民共和国南部へ南下し越冬するらしいです。
あら?ってことはヨーロッパには行かないのね、と思ってさらに調べてみると、
どうやら日本のコマドリとは別に「ヨーロッパ・コマドリ」という鳥がいるそうです。
特徴的な赤い胸から、Robin redbreast(赤い胸のロビン)とも呼ばれていた「ヨーロッパ・コマドリ」。
イギリスでは、Robin redbrestを略して"ロビン"という愛称で親しまれているそう。
美しい声でクリスマスを告げにくると云われており、
クリスマスシーズンに公園や街中で見かけることができるみたいです。
マザーグースの1篇'Who Killed Cock Robin’や、
ヨーロッパの文学作品等にも登場している”ロビン”ちゃんですが、
ピータラビットの有名な一場面にもいます。
こちらの表紙右上のピーターラビットのそばによくみるとロビンちゃんが!

MOOK - Pierrot-Lapin No.2
たしかに胸が赤いですね。
他の図案も意識してよく見てみるとロビンちゃんがいます。(お持ちの方は、ぜひMOOK本を片手に!)
他の作家さんの図案も、よく見たらロビンちゃんが潜んでいるかもしれません。
他国の文化や背景を知ると、図案の意味がわかって、ますます刺繍する時間が楽しくなりそうです。
YM様、素敵なきっかけをありがとうございました。[2022年1月20日] |
広田 みか (2023/01/01)
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