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【NGEO ピックアップ!#7】イタリアの水上都市ベニス
こんにちは!今月もナショナル ジオグラフィック最新号から気になる記事を御紹介させていただきます。

日本人が好きな旅行先のひとつ、イタリア。

その中でも中世の佇まいを残すロマンティックな水上の都市ベニスを訪れたことのある人はきっとたくさんいらっしゃることでしょう。

そのベニスの内情を扱った記事を今回はピックアップしてみました。

ベニスが、「アクア・アルタ」と呼ばれる高潮時で、水深約1.5メートルを記録する過去22年で最悪の水没状態となったというニュースを見て、ベニスはこの先どうなるの?と不安になった方も多いはず。

ですが、ベニスが抱える問題はそれだけではなかったのです。

ベニスは押し寄せる観光客の多さに悩まされ、住民の数が減る一方なんだそうです。

2007年のベニスでの出生の届けが400しかなく、住民は高齢化していき、ごみを出すのにも高くつくような現状で、人々はもっと安く住めるイタリアのメインランドへと引っ越しています。

その結果、過去5年間で住民の数は15万人から6万人へと激減してしまいました。
何もかもが売りに出されている状態で、そのうちベニスそのものが売り飛ばされるのではと懸念する声も。

このままでは、街はお金持ちと観光客のための“テーマパーク”と化してしまうかもしれません。

宝石のような街、ベニスは死んでしまうのでしょうか?

観光客はまず、ベニスを救うための地元の人の取り組みを知るべきなのかもしれません。


アドリア海との間の3カ所に可動式の防潮堤を設けるモーゼ計画をわかりやすく図解した折込み地図やベニスの裏側を見せてくれるたくさんの興味深い写真とともに記事をお楽しみください。
NATIONAL GEOGRAPHIC(US) 09AUG 880円(税込み924円)
ケリー縫子  (2009/07/28)