「お客様レビューより」クリスマスモチーフに登場するコマドリの謎 |
「愛らしいコマドリ。インスタ動画で見て即買い。
クリスマスのモチーフとして、必ずと言っていいほど登場しますが、
こんなかわいい鳥がヨーロッパでは冬につきものなのか。
いや雀もかわいいですけどね。」
と、お客様からコメントをいただいて、私も気になって調べてみました。
Wikipedia〔外部リンク〕によると、
日本で見られるコマドリは、夏季に繁殖のため九州以北に飛来する夏鳥で、
冬季になると中国南部へ南下し越冬するらしいです。
あら?ってことはヨーロッパには行かないのね、と思ってさらに調べてみると、
どうやら日本のコマドリとは別に「ヨーロッパ・コマドリ」という鳥がいるそうです。
イギリスでは、美しい声でクリスマスを告げにくると云われており、
クリスマスシーズンに公園や街中でよく見かけるそうです。
特徴的な赤い胸から、Robin redbreast(赤い胸のロビン)とも呼ばれていた「ヨーロッパ・コマドリ」。
赤い胸のロビンを略して"ロビン"という愛称で親しまれているそう。
マザーグースの1篇'Who Killed Cock Robin’や、
ヨーロッパの文学作品等にも登場している"ロビン"ちゃんですが、
ピーターラビットの有名な一場面にもいます。
こちらの表紙右上のピーターラビットのそばをよく見るとロビンちゃんが!

MOOK - Pierrot-Lapin No.2
たしかに胸が赤いですね。
表紙以外の図案にも、意識して探してみるとロビンちゃんがいます。
(お持ちの方は、ぜひMOOK本を片手に!)
他国の文化や背景を知ると、図案の隠された意味が分かって、ますます刺繍する時間が楽しくなりそうです。
YM様、素敵なきっかけをありがとうございました。 |
内藤 絵美 (2022/01/20)
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