~出会いを糧に~ 福島、花見山の皆さん♯1 |
皆さん、こんにちは。手芸ジャンル担当の山内です。
紅葉したマロニエの葉が、ハラハラと舞う季節になりました。
早いもので、今年もあと2ヶ月ちょっとですね。
少し時間がたってしまいましたが・・・、
先月18日に開催しました「復興支援イベント【福島でお会いしましょう♪】」について、2回にわたって、ご報告させていただきます。
震災から4年半・・・、私は初めて福島を訪れました。
あまり難しく考えず、手芸の好きな方々と共にできる一時という意識で花見山に向かいました。
可愛らしい図案集と糸が箱に収まった「VOYAGES AU POINT DE CROIX(COFFRET)」を持って。

単純そうに見えるクロスステッチですが、慣れるまで、少しこんがらがったりするんですよね。
「あれ?」
「あ、そっか、そっかーー。」
「ま、いっか?まぁ、いいね。」
といった声に、自分がクロスステッチを始めた頃を思い出しました(笑)。
次第に要領を得て、熱心に手を動かされました。
ステッチの合間には、被災された当時の様子や、今の暮らしについてお話をうかがうことができました。とても印象に残っています・・・。
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・「今日は何をしたら、いいのだろ・・・」朝起きると天を見上げて、ぼーとしてしまう。
被災前は、こんなこと考える暇もなく、畑に出たり、家事に勤しんで、忙しくしていた。
・仮設住宅だと、田舎のように近所づきあいがほとんどなく、戸惑ったわ。
・人生、何があるか分からないわよ。想定外のことも起こるんだからッ。
など
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皆さん、明るくお話してくださいましたが、被災前と後との暮らしが一変してしまったことが容易に想像でき、悲しくなりました。
自分の意思で暮らしが変わるのと訳が違います。
新聞やニュースで見聞きしてきましたが、実際にこうしてお話をうかがい、私は、初めて、被災された方々の気持ちに触れたように思います。
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山内 恵美子 (2015/10/13)
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