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ライター:山内 恵美子
[◆今月の一冊(2013.3月)◆]
今月は「春の洋裁フェア」にちなんで、優しい、可愛らしい色合いのチューリップやバラ、クレマティスが彩る一冊を選ばせて頂きました。ミモザ様のレビューにもございますように、素敵なクロスステッチ部分が引き立つお仕立て(洋裁)も参考になります。陶器は割れてしまう可能性がありますが、布は割れることがないので安心ですね! 陶器の好きな方は、Digoinと聞いてすぐお分かりになるのでしょう。2012年初春に、乙女心を刺激するカフェオレボールやお皿に描かれた花模様がクロスステッチ図案になりました! さて、このDigoinのファイアンス陶器・・・・。 現地博物館の館長さんより、歴史についてご紹介があります。 「今から140年も前・・・・、ナポレオン3世が独裁権を握って各地で戦争を繰り返していた時代に、このファイアンス陶器が誕生したのですよ。とりわけ、1870年7月のプロイセン(ドイツ軍)に宣戦した普仏戦争のおかげとでもいいましょうか・・・・。 ドイツ軍が輸出製品に対する税金を支払わずに済むよう、フランスDigoinにファイアンス陶器の支社を開いたことがきっかけだったのです。鉄道や運河の発達したDigoin、そして、なんといっても粘土質の土地が決め手だったのです。 今回、お二人の女性(著者ら)が、このDigoinの絵柄をもとにクロスステッチの図案を発案されたことをとても嬉しく思っています。ありがとう。」 戦争のまっただ中に、こんなに可愛らしい模様の陶器が作られていたのだと思うと、何とも不思議な気持ちになります・・・ね。時代を感じ、フランスの貴重な遺産である陶器に想いを馳せならが、チクチクと優しい気持ちでステッチしたいものです。 (補足:Digoinは日本語でディゴワンと発音します。) ■本書の内容 【クロスステッチの特徴】 ・33ページに渡り、大きなモノクロの図案掲載 ・陶器独特の色合い、主に赤&青で描かれた花と、アルファベット&数字も ・もとになった陶器と完成作品の美しい写真 【お仕立ての特徴】 ・エプロン、手提げかばん、ポシェット、カレンダーの土台などお洒落にお仕立てした20もの作品 ・お仕立て方法、型紙も丁寧に紹介されている ページ数:95 出版社名:TUTTI FRUTTI 著者名:Marion Fregonese / Cecile Pecheur 言語:フランス語 |
陶器に書かれた花々がクロスステッチで表現されている本です。
見るたびに長年愛されてきた品なのだな、と感じます。
こちらは残念ながら完売している本ですが、ヴェロニクさんのディゴワン図案もありますので、そちらも本当におすすめです。
図案も素敵なのですが、お仕立てはとても参考になります。
見ていて色々とアイデアが浮かんできます。
ダメモト予約でしたが確保していただき、本当に感謝です。
ありがとうございました。
探していた本です。
表紙の作品に惹かれていました。
シンプルでクラシカルな感じがいいです。
落ち着いた色合いの図案でとても良かったです。洋書は高いのが難点ですが内容は申し分ないです。
昨日届きました。
DIGOIN の陶器は知っていましたが、
クロスステッチのご本になっていたのは知りませんでした!
皆様が仰られる通り、
どの図案も素晴らしくうっとりとするものばかりですね☆☆☆
全部刺したいくらい魅力的です♡
きっと世界中たくさんの方が魅了された素晴らしいご本ですね!
ページをめくるたび、感動です。
可憐で清楚なDigoinの食器の、大人らしい可愛さを忠実にクロスステッチに移しとり素敵な作品たちに。
カレンダー(スケジュール帳にもなりそう)は毎日開くのが楽しみになりそうです。
チューリップのクッションも心くすぐられます。
また日本ではあまりお見かけしない作品も・・・何に使うのでしょうか?
レトロモダンで大切に使い続けていきたい作品満載です。
年を重ねるごとに陶器に興味が湧いてきて、本書を購入しました。可愛らしい陶器のお花がそのままクロスステッチ図案に。色使いが気に入っています。そして、クロスステッチを引き立たせる小物作り、布選びも良いなと思いました!